必見はローマの遺跡群

ライン川沿いの町コブレンツから、モーゼル川を100kmほど遡ったところにあるのが、ドイツ最古の町として有名はトリーアです。ただし、町を築いたのは、ローマ人たちでした。紀元前15年のことと言われています。そんな事情もあり、トリーアではローマ時代の遺跡をたくさん見ることができます。 通常、トリーア散策の出発点となるのが、当時の城門の一部であるポルタ・ニグラ(黒い門)です。2世紀後半の建築ですが、保存状態も良く、階段を登ってテラスに出れば、モーゼル河畔の様子まで見て取れます。 また、トリーア大聖堂も見学しておいて損はありません。ドイツ三大大聖堂の一つですし、トリーア大司教は強大な世俗的権力も持っており、七選帝侯(神聖ローマ皇帝を選ぶメンバー)の地位にも就いていました。隣には聖母教会が建っていますが、こちらは清楚そのもの。二つを比べてみると面白いかもしれません(回廊でつながっています)。

カール・マルクスの生家にも注目!

ポルタ・ニグラ以外にも、ローマの遺跡は残っています。一つは、古代の三大浴場の一つと言われているカイザー・テルメン(皇帝の大浴場)です。建築を命じたのは、コンスタンチヌス帝です。4世紀頃の遺構とあって半分程度しか現存していませんが、それでも当時の浴場の巨大さがよく分かります。また、旧市街の外れには、円形闘技場の遺構も見られます。 なお、カール・マルクスの生家があるのも、このトリーアです。子供時代の写真なども展示されていますが、直筆の書簡などもあって、資料館といった趣きの建物になっています。経済学史に興味のある方にはおすすめです。 さて、トリーアは上にも書いたとおりモーゼル川のほとりに位置しています。モーゼル川と言えば、もちろん美味しいワインで有名です。散策がひと通り終わったら、町の中心・ハウプトマルクト広場に戻って、是非とも美味しいワインを味わってみてください。